2011年3月11日。
私は小学校1年生でした。
いつも通り掃除をしていたときのこと。
突然、経験したことのない揺れに襲われました。
電気も消え、最初は何が起こったのかまったく
分かりませんでした。
校庭に避難し、母親に引き取られて下校しました。
家の中は、無惨な姿に変わっていました。
近くの避難所からクラッカーをもらい、私と母は
一夜を過ごしました。
父は、福島で仕事をしていました。
1週間帰ってきませんでした。
ようやく帰ってきたとき、それは今までに見たことない
くらい疲れきった姿でした。
伸びきった髭が、それを物語っていました。
電気が止まっていたこともあり、また、私が住んでいた
のが都市部だったこともあり、津波の映像を見たのは
発生から約1週間後でした。
こんなに黒い海を、私は見たことがありませんでした。
たった数分で、街が1つ2つと消えていく。
当時の私の頭では、まだその事の重大さを理解出来て
いませんでした。
あの日から、今日で10年。
私は今、何不自由なく生活出来ていると思います。
でも、あの日のことを忘れたことは1秒たりとも
ありません。
私たちが1番すべきこと。
それは、東日本大震災を忘れないことだと私は
思います。
みんなの心の中に、花が咲いていますように。