私は昨日無事中学校を卒業しました。卒業式もトラブルなく終えることができました。実はその背景にあるサプライズがありました。
それは卒業式前日の体育館での予行練習の休憩時間、1人の先生が『今から電話をつなぐよ』と言いました。どういうことかと言うと…
今から約3ヶ月前の朝の会で、音楽と学年主任を受け持つ先生が交通事故にあった、と担任の先生から聞かされました。私たちは情報が読み込めず、そのまま朝の会が終わりました。
完治するまで2〜3ヶ月かかると聞いて、『その頃は卒業なのに！間に合わないのかな、大丈夫なのかな…』と不安になりました。また、その先生との最後の授業は今までにないくらいのお説教をされて終わったので、私たちのせいではないかとまで思いました。音楽の授業やテストは無くなり、その度にその先生を思い出しました。
その先生と電話を繋ぐということでした。
みんなドキドキしながら待っていると『もしもし〜』と言う元気そうないつもと変わらない声が聞こえてきました。みんなの心配とは裏腹な明るい声に雰囲気が明るくなりました。
『先生にはやくあいたいでーーす！』
などのみんなの声にとても嬉しそうに答えてくれました。
そして、『いつ退院できるんですかー？』
という質問には『もうすぐだよー！』と返信が来ました。
電話を繋いでくれた先生が『もうすぐだって』と言った次の瞬間、体育館の後ろから『なーんちゃって！』と言う声が聞こえました！みんなが一斉に振り返るとそこには松葉杖を着いて歩く先生の姿があったのです！！みんなびっくりしていました！声では元気そうな感じだったけど体はまだ思うように動かず、短髪だった髪も無造作に伸びていました。
みんながその先生の歩く姿を見つめているとなんとステージにあるピアノの椅子に腰をかけました。
国歌と校歌の伴奏をしてくれると言うのです！
予行練習を感じさせないくらい泣きながら歌う友達がいてうるっときました。
そして本番も先生の伴奏で歌を歌うことが出来ました！！
とても特別な卒業式になったと思います！！