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泣きそんじ

足を置いた地面が
崩れていくかもしれない
なんてそんな杞憂を
僕らは何度繰り返すのだろう
 
格子が張り巡らされた
僕と君の心臓に 
一滴何かを垂らすとすれば  
それはきっと互いの涙

1、2、3 のリズムで
君のコトを忘れる事が出来れば
あの日のキスも
無かったことにできれば


隣に居るけど居ないの
そこに在るけどここに無いの
僕の中に無いと意味ないの
出来れば嘘吐きで居てほしい
世界が美しいと言う君で居てほしい


騒がしい程の幻想が
僕らの頬を撫でても
未だ夏は過ぎないままで
また君は約束を破った

別に君の手を握らなくてもいいけど
別に君の手に手を重ねなくてもいいけど
そうじゃなくて、そうでありたい
ワガママでありたいの

裂ける空と仰ぐ風が
足の付け根の傷に
染みて沁みて滲みて
泣きそうだよ


隣に居るけど居ないの
ここにあるけどそこに無いの
君の中に無いと意味ないの
出来れば弱音を吐いて欲しい
いくらでもいいから泣いて欲しい


お願いだから止まってよ、秒針よ
触らないでよ、心臓の擦り傷を


そこにあって、ここには無いモノ
ここにあって、そこには無いモノ
いつだってそれは互いの
皮膚より深く
肋骨より深く
心臓の内側にある何か


隣に居るけど居ないの
ここにあるけど本当は無いの
少しの雨とかで流れ出してしまうから
でもさ、僕も持ってるから
ここにもう一つあるから

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