私は先生を見つけて駆け出す。
「先生〜!!!写真撮ろ!!写真!!」
『あぁ。』
「スマホ?デジカメ??どっち?」
『今持ってるのか?』
「うん、どっちもあるよ?」
先生は私の手を引いて、隅の方へと行く。
『一応、スマホは禁止なんだ。今日だけだぞ?』
「うん!ありがと!!」
私は何枚か写真を撮る。
『なんで今日なんだ?』
「ん?写真撮るのが?」
『あぁ、写真撮るのが。』
「ほら、さっきまで離退任式だったでしょ?今日はみんな写真撮ってくれるんだよね〜(笑)。」
私はイタズラに笑う。
『私は退任も離任もしないが?』
「次、いつ撮れるかわかんないでしょ?成長記録だよ(笑)!」
『私の成長記録か?(笑)』
「うん(笑)。」
『私の容姿はもう変わらないよ(笑)。』
「それはわからないよ(笑)?」
私はもう一度イタズラに笑う。
『本当に可愛いことを思いつくもんだ。』
先生は頭をぽんぽんする。
「あまり子供扱いしないでよね〜!!」
『まだ子供で良いじゃないか(笑)。』
先生は笑いながら頬をつつく。
私は先生の人差し指を掴んで言う。
「よし。このまま先生の部屋に連行だっ!!」
私は先生を部屋に送り返した。
私はこの写真を大切にしようと思いながら、先生の部屋を後にした。