「ふわぁぁぁぁぁ。」
私はあくびを一つする。
『今日は眠そうだな?』
先生はいつものように話しかけると、隣に座る。
「昨日、3時までドラマ見てたの。」
私はもう一度あくびをしながら答える。
『3時……?夜中のか??』
「そう、夜中の。」
『ここは寮だぞ?なんでテレビがあるんだ??』
「各寮に談話室あるじゃん?そこだとバレない。」
『今、私にバレたがな(笑)。』
「先生にはいいよ、バレても(笑)。」
『まぁ、早く寝ろよ?』
「わかってる。今日は1時までには寝るつもり。」
『明日から新学期だろう?遅刻するなよ?』
「わかってる。まぁ5分くらいのは許して(笑)。」
『新学期から遅刻は流石にやばいだろう(笑)?』
「そうね〜。頑張って起きる。」
先生は何か聴きたそうな顔で私の顔を見る。
「ん?何??」
『いや、なんのドラマ見てたのかなって思って。』
「あ〜、もともとは韓国のドラマなんだけど、それをリメイク?したやつ。」
『面白かったか?』
「そうね〜、一度見ると続きが気になってやめられないのよ(笑)。」
『君はよくドラマみてるよな?』
「ドラマは面白いからね。自分の知らない人生を知れるでしょ(笑)?」
『う〜ん、難しいな。』
「うん(笑)、先生はドラマあんまり見ないもんね(笑)。」
『今度、オススメでも教えくれ。』
「無理してみなくてもいいんだよ(笑)?」
私は悪戯に笑う。
『久しく見てないからな、見てみたいんだ(笑)。』
先生は恥ずかしそうに笑う。
「うわっ、何それ、可愛い〜(笑)。」
私は笑いながら空を眺めた。
雲一つない良いお天気で、燕が2匹飛んでいた。