「嫌いな色は?」って聞かれたら
僕は真っ先に灰色って答えるだろう
黒でもなく、白でもなく、嫌気が差している
自分に凄く似ていて嫌気が差している
役目を果たし終わった煙草が
吐き捨てられ、地面に落ちて、
踏み潰され、最後の火も消え、
「こんなハズじゃなかったのに」と嘆いた
「代わりなら幾らでもいるんだよ」
地球の口癖に今日もため息を吐く
僕は僕しかいないくせに
地球は一つしかないくせに
絡まって解いて千切れて
躓いて擦りむいて泣き叫んだ
君は振り向きもしない
変わってしまったね、君は
あの頃から変わらないよ、僕は
いや、ずっと変わらないのは君の方か
変わり果たのは僕の方か
じゃあ僕は誰なんだろう?