ほつれた糸目を繋ぎ合わせて
7200日とあともう1日を使い果たした
焼け爛れて焦がした翼を
懲りずに今日もまた開く
上手に飛べるかな、どうだろ
飛び方覚えてるかな、どうだか
風に飛び乗って空に羽ばたけるかな
君みたいにこの世界愛せるかな
胸を開いても
心臓の奥を覗いても
暗くて何も見えやしなかった
唯一ちゃんと見えたのは
涙と、血液と、酸素と、
愛と、汗の入り混じった
どうしようもない僕だった
行こうよ
君と僕なら行き先を
方位磁針なしで指し示せるさ
ほつれた僕の心臓を
君なら編み直してくれるだろう?
ダメだ、羽根を振るだけじゃ
その目は新しいのに取り替えてさ
「大丈夫?」なんて黙れよバカ
もうとっくに僕は今日のボクなんだよ
頭をこじ開けても
脳みその内側を覗いても
ガラクタばかりで呆れたよ
唯一まともだったのは
熱と、数字と、○と×と、
煙と、フェンス越しに垣間見えた
嫌気が差すほどの僕だった