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1月1日君と一緒に No.13

「ヒヒッ」
この時期よく見るトナカイみたいに鼻を赤くして、笑った。
「行こっか」
「うん。どこ?」
「フフッ。そりゃ分かんないよな。案内するよ」
ついていった。何か乗ったりしないのかなと思ったけど、徒歩で十分な距離だった。
「こっこだぁ~~!!」
「へぇ~!素敵!」
「賃貸だけど、いいでしょ?入っていいよ!」
「お邪魔しま~す」
入ったら、どこか懐かしいような匂いがした。同じ柔軟剤を使っているからだろうか。
お母さまに挨拶をして、部屋に連れていかれた。
「あ、これ持っててくれてるんだ!」
「カメラ?当たり前だよ!毎日撮ってる」
「え、私も!嬉しい!」
「後で見せ合いっこしない?」
「いいね!いいね!」
「お茶持ってくるから待っててね!」
ここが言った後、悪気はなく、部屋を見回した。
その中には、「結花との思い出コーナー」と書かれたものがあった。

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  • 1月1日君と一緒に
  • もうすぐ終わるかな~って感じ。
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