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黄色いおにいちゃん

「そういえば、おにいちゃん名前何て言うの?」
「カズ」
「カズ?僕は悠斗って言うよ!カズにいちゃんって呼んでいい?」
「好きにしな」
やった!
「ありがとう!」
「あいよ」
カズにいちゃんか…。もう、本当のおにいちゃんじゃないか。
「カズにいちゃん、お仕事は?」
「してないよ」
「ムショク?」
「そう」
「ふ~ん」
「君は将来何になりたいの」
「僕はね、消防士!いっぱい人を助けるの!」
「…そうか。…いっぱい人を助けなよ」
カズにいちゃんは僕を真っ直ぐ見て言った。真面目な顔だったから、僕も真面目な顔になった。それからまたカズにいちゃんは僕が好きなクシャっとした顔に戻った。
「じゃ、今日は帰るよ」
「もう帰るの?明日は来る?」
「どうかな」
「来てね」
カズにいちゃんは返事も何もせず、僕に背を向けて歩いて行った。僕も1人だったらすることがないので帰ることにした。

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  • 会話多めで見にくくてごめんなさい。
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