幾重にもつらなる チューリップの波間に あの人を思い出した私は 一年前のように 電話をかけなかった この身をさらさなければ 得られないと思ってた だけども今 心は穏やかなまま 暗闇の中、光らない石を探せる 頬で感じる つめたいようなぬるい風 目を閉じたままのピンク色 小さな声のことばは 未だ聴こえない