水溜り弾くスタンスミス 五時の音楽がホラーに鳴って 文庫本の群れが山へと帰る 腕まくりで浮いた血管を 意味もなく褒める そう言えば って照れ隠して 顔を上げれば別れ道 姦しい胸中を悟ってよ 押して自転車 引いて後ろ髪