今日は遠足で動物園に来ていた。
「おっ、先生見つけた!」
私は本部から抜け出してきた先生を見つけ出す。
「もう本部にいなくていいの?」
『あぁ。私だって周る権利がある。それに、問題が起こらなければ私も周れる(笑)。』
先生はニコッと笑う。
『さぁ、一緒に周ろう。』
「うん!今日はアルもいないしね(笑)。」
『お土産買って帰ろうか(笑)?』
「そうだね、きっと今頃悲しんでるよ(笑)。」
私はそう言いながら歩き出す。
『君は私と居るところを見られても恥ずかしくないのか?』
「ん?いきなり何??」
『私は嫌われものだし、せっかくの遠足を私と周るなんて勿体なくないか?』
「ん?何言ってるかわかんない。私は先生が好き。それだけで良くない??うん。それだけでいいよね?先生。」
『強引だな(笑)』
先生は嬉しそうに、でも恥ずかしそうに笑う。
「強引に決まってるでしょ(笑)?ほら、ライオンだよ?可愛くない??」
『あぁ。可愛い。』
先生は写真を撮りながら言う。
「先生もさ、同じくらい可愛いよ?」
『なんだそれ(笑)?』
「も〜、結構本気なんだけどな〜(笑)。ほら、私、蛇見に行きたい。」
『蛇はあっちだな。』
「先生。私は先生の一番いいとこ知ってんだ。」
『え?』
「あっ、言わないけど。でも、先生と居るとこ見られても恥ずかしくないよ。」
私は先生を見てニコッと笑うと先生が指差した方へ歩き出す。
先生の横に並ぶと、私は先生の横顔写真を撮りながらまた一つ、先生の事を愛おしく思っていた。
そして、アルへのお土産に、3つのお揃いマグカップを買って帰った。