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笑わない世界、笑えない世界 No.3

学校に行く。「いってきます」と言って外に出た。じりじりと暑い。太陽に照らされたまちは、夏だ。セミはまだ鳴いていない。でも、十分夏。
「おはよう」
「おはよう」
ナツミと一緒に行く。この季節にピッタリの名前。だけど、本人は気に入っていないらしい。
「課題終わった?」
「あともうちょっと。英語のワークがあと5ページくらいかな」
「ふ~ん。そうなんだ。私終わった」
「いいな」
テストや課題のことを話していたら早くも学校に着いた。
時計の針は8時15分。いつも通りの時間だ。
教室に入ると、10人ほどいた。机をくっつけて勉強している者や1人でしている者、その他。様々だ。
私は机の上にリュックを一旦置いて、チャックを開けた。教科書やノート、ワークなどを机の中に入れていく。
そして、まだ終わっていない英語のワークを出した。17ページからだ。そこを開いて早速取り掛かった。
「一緒にやろうよ」
1文字目を書いたところでナツミに声をかけられた。
「いいよ」
「私自習するから」
「うん」と言って、それぞれ勉強を始めた。
もう習ったところだから簡単だ。スラスラと解いていった。
『キーンコーンカーンコーン…』
チャイムが鳴った。早いものだ。ワークはまだ2ページも進んでいない。
本鈴まであと5分。
「じゃ、そろそろ行くわ」
ナツミが椅子と一緒に席に戻った。

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  • 笑わない世界、笑えない世界
  • 今回は進展的なものはありません。「日常」です。
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