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黄色いおにいちゃん No.5

気付けばそこは、雲だった。
上を見上げると夕焼けよりかは少し薄いオレンジの空で、地面は雲だった。
「ここ、どこなの?」
「言ったじゃん。天国」
「どういうこと?」
「話すよ。良い?」
「う、うん」
「俺はね、死んでいるんだ。だから、ここが住んでいる所なんだ」
どういうこと?死んでいる?生きているじゃん。
「前に歳とか家とか仕事のこと、君に聞かれたの覚えてる?」
「え、うん」
「あの時俺、曖昧だったでしょ?」
確かにそうだ。歳は教えてくれないし、家も仕事も。
「あれは死んでいるから答えられなかっただけ」
「ウッッ」
泣いてしまった。カズにいちゃんが死んでいるという話は、「本当」に近い。きっと嘘はついていない。こんな場所、地球にない。信じるしかない。
「とりあえず、ゆっくりしていいよ」
そう言って、歩きながら消えていった。
それを見て僕はまた涙が出た。

  • 小説執筆部
  • 黄色いおにいちゃん
  • どーでも良いこと。舌が痛い。「ウッッ」
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