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先生に恋する友達の話 2

さっきの続き

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第2話 先生と私(1ー②)
   《真壁桜目線》

 休み時間「さくらーちょっといいかー?」先生が私を呼んだ。
私は振り向いたが、先生が呼んだのは私ではなかった。
このクラスに『さくら』は3人いる。
1人は私
あと『木村咲良』、『吉野咲楽』
の3人だ。
先生が呼んだのは木村咲良だった。
(ま、紛らわしい…!!)
そんな事を思っているとクラスメートが話しかけてきた。
「さくらちゃん今振り返ったでしょ!紛らわしいから先生、名前呼んだらいいのに」
「まぁそうだね」
「先生に言お!名字で呼んでくださいって!」
「だ、大丈夫!!!!!!」
私は声が大きくなったことに気づき少しボリュームを下げてもう一度言った。
「大丈夫。別に先生に言うほどのことでもないから…。私、図書室行ってくるね」
そう言って私は教室を出た。
先生に名字で呼んでもらうということは私の事を名前で呼んでくれなくなるってこと。
それはなんとなく嫌だった。
だって私は先生の特別にはなれない。
だからせめて名前で呼んでほしい。
私はワガママだと改めて実感した。

             To be continued →

  • リア友の恋を応援したい
  • ほぼノンフィクションの実話です
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