嘘、 涙に溶ける。 何度くちづけをしても、 残った苦い味はきえない。 言葉じりだけが、 耳から離れなくて、 それでもそれだけでもと、耳をふさいだ。 不透明な君を、 ただ、見つめていても、ちっともわかりはしないから。 いつまでも月をつかまえようとするなんて、 君も私もきっと、どうかしてる。