本当は、普通の女の子になりたかったなぁ。
女の子らしい格好して、普通の子たちに混じって遊んだり喋ったり…してみたかった。
小さい頃から、なんで自分は周りの子達と違って髪が短いんだろう、スカートを履かせてくれないんだろうって疑問に思ってた。
まぁ、うちの母親は髪を結わいたりできないからとか、そういう趣味じゃないからとか、実は第一子は男の子が欲しかったらしいからとか、色々と考えられるんだけどね。
でも今まで何も言わなかった自分も悪いのかなーって思う。
周りの子達が持ってるアイテムを持たせてくれなくても、「ウチはそうなんだ」ってすぐ諦めてたし。
昔から親を意味もなく畏怖していたし、他人との会話も基本まともにできなかったから、何も言えなかった。
あと、正直自分が「典型的な女の子らしいもの」に対してそこまで興味を持ってなかったのもあるんだろうね。
プリキュアやリカちゃん人形とかには興味を持たなかったけど、いつかテレビで見たロリータファッションには心が躍ったし、シルバニアファミリーは集めてるのが楽しかった。
あとまどマギに一目惚れしたし…(笑)
最初から他人と違ったんだろうな。
…今さらこんなこと言っても無駄かなーとは思う。
妹たちの趣味は自分みたく女の子女の子してないから合わないし、そもそも自分に女の子らしい物が似合うと思わないし。
そもそも普通の人のように会話できないし。
父親は「(多分いい意味で)うちの子は普通の子になれない」って言っちゃったし…
もはや諦めてる。
ただ、こうなっているから空想癖と少女趣味がこじれて創作活動の原動力(の一部)にもなってるのかなって思うの。