今日は学校終わり、ライブに行く予定だった。
学校の教師にバレないように校舎から出る必要がある。
コンコン。
「せんせぇ〜。」
私は先生の部屋に行き、ノックをする。
『なんだ?』
先生は顔を出すと一言だけ聞く。
「お願いが……。」
『なんだ?その続きを言え。』
「なんだ?って2回も聞かないでよ。怖い(笑)。」
『怖くないよ。ほら、言ってみなさい。』
「今日ね、これからライブがあるの。だから、私はずっとここにいるって言う事にしてほしいの!」
『そうだな。バレるとかなり困る。』
「だから、ここで勉強してるってことにしてて(笑)?」
『しょうがないな。ただし、帰ってきてから本当に勉強する事。それが条件だ。』
先生は、いたずらにニヤリと口角を上げる。
「わかった。約束する。」
『ならば、口裏を合わせてやろう(笑)。』
「ありがと、先生。」
私は校舎を急いで出ると、ライブ会場に向かった。
キラキラして華やかな舞台は、私の闇をも照らし始めた。
もちろん、その後は先生と一緒に勉強会をした。