今日もいつもの窓辺で外を眺めていた。
『どうしたんだ?今日はやけに疲れてるな?』
私はいつものように振り返ると口を開く。
「ねぇ、先生。あっ、アルもいる。今から驚くような事実言ってもいい??」
“ねぇ、なんでいないと思ったの?ねぇ。”
アルが少し拗ねているのを無視して先生は続ける。
『何だ?事実って。』
“えっ、先生、無視ですか??ねぇ、先生?君もさ、無視しないでくれよ、ねぇ?”
「言うよ?あのね……。」
私は先生とアルを交互に見る。
“ねぇ、見えてはいるんだね?ねぇ?”
「今日はまだ月曜日なんだよ。」
私がそう言った瞬間、二人とも笑い出す。
「え〜?なんで笑うの?」
『いや、あまりにも重大な事を言いそうな顔だったのに当たり前すぎる事を、言うから(笑)。』
先生がそう言ったとき“無視されてたんだった!”と言う顔でアルがムスっとした。
「だって、まだ月曜日なのに、金曜日みたいな気持ちになる事ある??あとアル、その顔やめて(笑)。ちゃんと無視しないから(笑)。ごめんって(笑)。」
“ムスッ”
アルは効果音だけを口に出す。
『月曜日なのに金曜日みたいな気持ちになる事はあるがな。』
「いや、こんなにだるくて疲れてる月曜日はないよ(笑)?ねぇ、アル?」
“う〜ん。なんで月曜日って金曜日みたいに感じるんだろうね。”
『…まさか昨日、夜遅くまで起きてたか?』
「昨日はそうでもないよ?一昨日は3時くらいまで起きてたけど(笑)。」
『“いや原因それだろ!”』
先生とアルは声を揃えて言った。
「え?そんなに声揃えなくても……。」
『休みでも3時まで起きてたらそりゃ疲れ残るだろ!』
“君はとっとと寝ろ!!”
「アルがそう言うなら、先生連れて部屋戻るわ〜。」
“えっ!?なんでここで無視入るの!?”
「無視じゃないも〜ん(笑)。」
私はイタズラに笑うと、とりあえず先生とアルの手を取って自室へと向かった。
今日のアルはなんだか可愛いな〜と思いながら、
部屋でキャンドルを焚くとその火が消えてしまうまでいろんな話を3人で話し合った。