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黴雨

弾丸のように降り注ぐ 
とめどもなく溢れては
受け止められず落ちた

重たい服を引き摺って
鉄の味すら飲み干した
涙と雨の区別もつかず
どちらが泣いているか
分かりもせず
分かろうともせずに

ただ雫の音を聴いていよう

桜が咲いたことも忘れ
幻のように見えた貴方
雫の音とともに
現れては消える

虹なんて見えるはずも無い

そうやって強がってるフリでもして
悩んでいる演技でもして

ぶつけどころのない憂鬱を
晴らすことにでもしよう

なら手始めに窓を開けて
部屋の中を台無しにしよう

  • お久しぶりです。
  • 五月雨(さみだれ)の次は梅雨
  • ※黴雨=梅雨
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