弾丸のように降り注ぐ
とめどもなく溢れては
受け止められず落ちた
重たい服を引き摺って
鉄の味すら飲み干した
涙と雨の区別もつかず
どちらが泣いているか
分かりもせず
分かろうともせずに
ただ雫の音を聴いていよう
桜が咲いたことも忘れ
幻のように見えた貴方
雫の音とともに
現れては消える
虹なんて見えるはずも無い
そうやって強がってるフリでもして
悩んでいる演技でもして
ぶつけどころのない憂鬱を
晴らすことにでもしよう
なら手始めに窓を開けて
部屋の中を台無しにしよう