最初に会った時は くれよんを握って願い事をしてて 最期に会った時は 黴雨と涙の境界線が曖昧になった 子供みたいに泣いて 子供みたいに笑って 大人のように嘘をついて 子供のように逃げ出して 大人のようにはうまくいかず 子供のように純粋にはなれなかった 子供と大人の境目で病みだして 戻ることも進むこともできないまま 静かに貴方の瞳の中に棲みついていよう その澄んだ瞳に私を匿ってくれた 誰かが謂う 『子供はただの子供 大人も大きくなっただけの子供』