2

恋する前から諦めてたのに。

僕はずっと君に憧れてた。
君は僕と違ってキラキラしてた。
ステージに立つアーティストのように、
私からは遠くにいるような君が、
同じ教室にいるだけで、
それだけで幸せだった。
君の世界に僕が入ることなんて、
絶対にないから諦めてた。あの頃は。

でも、今僕の隣には君がいるんだ。
どうして?
願いなんて、叶ったことがない僕の隣に。
君とは反対の世界を生きる僕の隣に。
そして、君は僕の目を見て微笑むんだ。
ねえ、どうして?
僕の声が君に届いているなんて。
生きてて良かったなんて、初めて思ったよ。

レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。