夢を見たら覚めないでと願う日がある そんな夢が現実に起きても喜ぶ事はない ゆらゆらとそよ風のように浮かぶ身体 綺麗な世界に張り巡らされた様々な嘘 覚めたばかりに苛立ちを手に入れた朝 また日常が始まるという退屈と共に 劣等という本当を添えたいつもの朝を 腐りきった自分自身で迎え入れる 儚い夢を思う存分堪能したその刹那 今日もアネモネの花が風に揺れる