「先生っ!!!!テスト終わったよぉ〜!!!!!」
私は先生を見つけると、飛びつくように駆け寄る。
そして、いつもの窓辺に足を向ける。
『良かったな(笑)。』
先生は笑いながら頭をポンポンする。
「もっと褒めて(笑)?」
『良かったなとは言ったけど褒めてないぞ(笑)?』
「ふふふ。褒めて?」
『まだ褒めない。』
「え〜。釣れないな〜。」
『テスト返ってきたらな(笑)。』
先生は笑いながらもう一度ぽんぽんと優しく撫でる。
「うん、楽しみにしてる(笑)。」
『ほら、窓辺ついたろ?座ろう。』
「うん、座ろ!!」
『…頑張ったな。』
「ん〜?何、急に?恥ずかしいんだけど(笑)。」
『頑張ってたろ?』
「うん。頑張ったよ。…ここで寝ちゃおっかな〜。」
『落ちるなよ?』
「わかってる。」
私は先生の肩に寄りかかり、寝息をたてる。
『私を枕にするのか…(笑)。本当に可愛い生徒に出逢ったものだ。』
先生がそう呟いていた事を、私は知らない。