「本当に君はかわいいね~」
私は寝ているねこに向かって言い投げた。
「…にゃむにゃむ…」
「ん?何か言ってる?」
「んん~。まじゅい~」
えっ。しゃべった。まじゅい?
「こんなんじゃなくてもっと良いもん食わしぇろよ~」
はっ?
「いちゅもいちゅも、やっしゅいやちゅばっか食わしぇるんじゃないよ」
何言ってんの?コイツ。あ、コイツとか言っちゃった。
「早くレミちゃんのところへ行きたいわ」
レミちゃん?あぁ、あのコね。
私はものすごく複雑な気持ちになった。
ものすごくかわいい顔をしているねこから、ちょっとキツめの言葉が出てくるなんて。
でも、起こすわけにはいかない。
もしかしたら何か私への褒め言葉が出てくるかもしれない。
待っておこう。