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サイダー①

「あ、ごめん。私のめない」
「え、そうなの?意外だわ」
「うん。何か痛いだけじゃん」
「そこが美味いんだよ。じゃ、いくね。…うめ~~!!」
空は美味そうにサイダーをのんだ。
私はオレンジジュースをのんだ。
「やっぱオレンジジュースしか勝たん」
「いやいやサイダーしか勝たんでしょ」
「その考え分からん」
「そっか~」
「バス来ないね」
「確かに」
本来は11時に来る予定だったが只今の時刻11時30分。
田舎だから来ないのか、はたまた迷っているとか。
「今日やめる?」
「やだ」
そりゃそうだよね~。時間が経つにつれ会話も弾まなくなる。こんな時サイダーの泡のように言葉が出てきたらいいのにななんて考えていたら、大きな泡が出てきた。

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