蒸し暑かった、梅雨が上がり、
空には龍の巣が所々に見られるように、
そして心が折れるような、気が滅入るような、
辛く、痛く、深く突き刺さる明るい雨が
こうこうと降り注ぐ。塩気のする雨を拭いながら、
土砂降りの雨のなかを歩ききる。気付けばもう、
バケツの水が降るように。
そしてまた明るい雨が降り注ぎ、そして
長い長い雨に降る。これが終わると、
からっと晴れた寒空のなかを暖かみのある
明るい雨が降る、空が淀むと、結晶の雨がふる。
空気が暖まると明るい雨と如雨露の水が交互にくる
木々からの雨も飛び散るようになる
一年中どこかで雨が降り注ぐ
一年中誰かが雨に見舞われる
持っていない人に傘を貸せる
そんな心を持てたら嬉しい。
もし私が雨の中にいたら傘を
多分持っていないので貸してくださいね
きっと私は霖に見舞われているので
題名の漢字がわからなかったので調べてみたら「ながめ」と読むんですね。
この詩を読むと、雨の日の生臭い香りや、雨上がりに輝く草木を頭の中に描くことができます。
写生がとても美しいですね!