有限の騒がしい世界が嫌いだったから
無限の静かな想像の世界へ浸った
空気を読むのが嫌になったから
空気を無視して私だけの空気を書いた
不愉快なものはすべて見捨てて
お気に入りだけそばに置いた
そうして創った私の世界
もちろん住人はただ一人
満足した
愛する無音が私を包む
何をしようか
好きなことをしよう
時が流れた
有限の世界は私の存在を忘れた頃かな
時が流れた
何もしないまま息をする
言葉が口からこぼれる
「さびしい」
理想を追い求めていた
理想を追い求めた先には
しょっぱい味だけがあった
「人は一人では、生きられない」
こういうよく聞く言葉を深く掘り下げてくと、しょっぱい味になるのか。