私は何てちっぽけなんだろう
私はなんと愚かだったのだろう
今日、実感してしまった。
どんなに強いといったって鉛には敵わない
どんなに賢いといったって万物の理は解らない
どんなに速いといったって機械には敵わない
どんなに、どんなに、どんなに……
そう、積み上げたヒトの山の頂で
ヒトならざる力を得た私は、
人智を越えた力を得た私は、染々と、深く実感する
何故私はこんなに脆い何の特殊能力も
持たないヒトで有頂天になっていたのかと
ヒトの域を超えた私はそこの神だった物に
問いかけた。
返事も頷きもなにもなかった。
あぁ神さえも脆く儚く散ってしまうのか
私は何なのだろう……