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Wake Me Up ①

私には生まれつき腕に傷がある。三角のような形の傷が二つ並べられてある。
周りはこれを「不気味」「呪い」と言った。
だから昔から人の輪に入れなかった。

「もういやだ」

そう言って家を出てきた。クラスメイトにも、親にすら無いこの傷は誰にも理解してもらえないのだと知った。
暗い夜の街を歩いていた。街灯や月の灯りだけでもこの傷は見えるらしい。私の横を通り過ぎていく人たちはみな怪訝そうな顔をして通り過ぎていく。
隠したいけれど、急に外に飛び出してきたものだから腕は丸出しだ。
前から綺麗な女の人が歩いてくる。この人もどうせ、嫌な顔をするんだろうな。
その人をじっと見ていると、腕に三角の傷があった。

「あっ、あの、」
「ん?わたし?」
「はい。そ、その傷」
「あぁ、これ。君もあるの?」
「えっと、はい」
「そうなんだ。わたしが住んでるところ、みんな傷があるよ。来てみる?」
「え…」

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