世界には私と同じ人がいるんだと知ったのはこの時だ。 私はその人に連れられて山の方へ歩いてた。 「音、聞こえない?」 「あぁ、はい」 「あれがわたしたちの集まり」 音にだんだん近づいていく。それと一緒に光にも近づいていった。 「着いたよ」 そこはライブ会場のようなところで、前にはアーティストの人が歌ったりしていた。それに合わせて盛り上がっている人。 そんな人たちの腕や首には同じ傷があった。 私の生まれるべき場所はここだったのかもしれない。