『人を攻撃することは悪、そんなことわかってる
でももうそれでしか変えられない、この恐怖は、それを作るこの空間は!いつかそれが無くなるまで、勝ち続けないといけないんだよ!』
“…違う…多分それは違う…この恐怖は…僕自身が生み出した魔物だ…この魔物に食われないために皆を生贄に出した
魔物から目を背けてきた…僕はただの弱者のままだ!”
『違う!俺は弱者じゃない!だから生きている!この空間で確固たる自分を持っている!ここでやめたら今までの犠牲が、捨ててきた情も、何もかも無駄になる!終わっちゃいけないんだよ!この空間のために!』
“…なら…僕が終わらせる!
あの人に僕の全てをぶつけて答えを出す!”
『委員長に頼って何になる、委員長は俺を助けなかった!そのくせ、いじめは無くせるとかほざいてる。全ての元凶を見てすらいないんだよ、委員長は!』
“違う!あの人は守ってくれてたんだ!だってそうだろ?誰一人として僕に復讐する者はいなかった!まして自殺する者も!新たな恐怖に僕が、誰かが怯えないために!”
『そんなはずない…俺は…間違ってない…委員長なんて…誰とも仲良くする振りをする最低な野郎だ…そのくせ、メリットのない人間は切り捨てる…俺はその被害者だ…』
“そうだ…‘俺’は‘僕’の劣等感が生み出した魔物…
‘俺’にとって1番の敵は‘僕’なんだ…
僕が‘俺’を認めない限り恐怖の全貌は見えない
1度刃を置いてみよう…こんなこと言うのは初めてかな
「お疲れ様」
「おやすみ」
「さよなら」