夢の狭間で切られたしっぽ 戯れの猫が咥えて駆けてゆく 腐食したマーマレード 網戸ごしの昼下がり 朝顔が咲いていたプランターに 吹きだした種が芽をだした 一瞥した太陽に中指を 飲み干したあくびの予兆 光と影の両生類 今宵は水底 攫われたしっぽに思い馳せ、