日常の生活音に混ざって君の声がする
ふと振り返ると君の影が視界の端を横切った
風に紛れた君の匂い
今日はやけに赤い僕の目と
いつもよりぼやけて見える世界
笑っているつもりだったのに
いつまでも頬を流れ続ける雫
空を見上げても
ご飯を食べていても
知らない街を歩いていても
常に君がそこにいて
その事が逆に君がいないことを際立たせている
君がいるから僕は笑っていた
君がいたから僕は生きていた
心にぽっかり空いた穴に
君との想い出が通り過ぎてゆく
ゆっくりとでも確実に僕の知らない朝が来る