リンッ 音がして 振り向いたけど誰もいない 「だれかいるの?」 問いかけると 風だけが私の頬を撫でる また 歩き始める 今度は笑い声 小さい子どものように クスクス笑っている 「誰なの?」 私は今度は振り向かず その場に立ったまま 問いかける 「ヒトノコ」 ただそれだけ言った あなたはだぁれ?