僕は臆病者だ
だから逃げた…
人は直接他人を支えることはできない
どんなに心から支えているつもりでも
結局は間接的なものしかない
体を通して…
声を通して…
言葉を通して…
だから僕は言葉に逃げた
言葉をそこに止めおいて
人の闇に壁を作ろうとした
いつしか壁は自分を包囲する
でも守ってなんかない
自分をここに縛り付けるだけ…
でもそれでいい…
傷つくこと…傷つけること…
どれも怖いから…
前に進むことは…
自分の過去の言葉を否定すること…
ぬか喜びと自己嫌悪を重ねて
初めて人は前に進む…
今の自分が絶対じゃない
まして言葉の壁なんて脆弱だよ…
壁が壊れるのが怖いなら…
壁を作るためにここから逃げなさい…
自分を守る強固な壁を…