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べらんだ

部屋からはみ出した
隣人の灯りと談笑が
癪にさわって夜空をにらんだ
八つ当たりされた月が雲隠れして
心の狼は爪を隠した
残った豆柴みたいな焦燥をぷかぷか吐くと
にべもない夜は一層更けていった

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