通学路であなたを見つけた。
…正確には、あなたと少し似た人。
あなたがいるわけないの。
卒業してしまったからね。
でも、懐かしかった。
あなたがまだ居た頃、朝の唯一の楽しみが、あなたを見つけることだった。
他の人とは全く違う雰囲気を纏うあなたを見つけては、気づかれないように、でも離れないように、後ろを歩いていた。
リュックは少し下の位置。隣には友達。あなたの周りだけ、紫っぽいピンク。
同じ大学に行くから、またこのワクワクは戻ってくるかな。
それとも、あなたが輝きすぎていて、もう近づけやしないかな。