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緋い魔女(再掲) Act 9

「…ていうか、なんで報酬に俺を要求した⁇」
少女の後を追いながら使い魔は尋ねる。
「やっぱりあの”ヴンダーリッヒ”の最高傑作だから? それとも…」
少女は使い魔の話を遮るように足を止めた。
「別に、お前なんか欲しくなかったけど?」
その言葉に、思わずはぁ⁈と使い魔は叫ぶ。
「テメェ一体何を考えて…」
少女は溜め息をつきながら振り向いた。
「…大体、私に依頼を持ち掛けてくる人なんてね、自分たちの手に負えないような面倒ごとを、今話題の”緋い魔女”に解決して貰おうって考えてるのがほとんどなのよ」
それに、魔術の世界で”神童”だの”天才”だのって持て囃されてる魔術師が、自分の元に来るだけでも良い自慢になるでしょう?と少女は笑う。
「この間も1つ依頼を片付けたから、久しぶりに家でゆっくりしようかしらと思ってたんだけどね…ちょうどそこにあの領主が依頼を持ち掛けて来て…」
少女は不機嫌そうな顔をする。
「この間の依頼でそれなりに報酬を貰ったし、何しろ面倒臭そうな精霊退治を依頼されちゃったから、断ろうと思ってたんだけど」
そう言いながら少女は目を瞑る。

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