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せかいがおわらなかったあさ

やがて空が開き 光に容赦なく苛まれる。 陽だまりで眠る赤ん坊 通学路に弾ける笑い声 揺り篭を揺らす速度で 囀って舞う小鳥。 すばらしい世界。 疑いようも無い。 ありふれた憂鬱を詰め込んで 空っぽが呼吸をしている 許されるだろうか。 生きていてもいいし 生きていなくてもいいな。 愛も平和も戦争も憎悪も どうだっていいよ。 ただ漠然と眠っていたいだけなのだ 永久に 静寂のように。 そして 世界が終わらなかった朝を 繰り返し呪いながら 産まれて生きて死んだ僕の化石を 粉々に踏み潰して 跡形もなく消してくれ。 

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