「何してるの?」 その声を聴いて少女は、中性的な人だなと思った。 表現上、三人称は彼、としておこう。 彼の高いとも低いともいえるその声は、ラムネ瓶に入ったビー玉のような透明感があった。 「……ぼーっとしてた」