ナツィは気恥ずかしそうにそっぽを向く。
グレートヒェンはふふふ、と話を切り替えた。
「そうと決まれば、明日の作戦会議をしなきゃね」
そう言って、グレートヒェンはナツィの目の前に座り込んだ。
続けてナツィも床に座る。
「兎にも角にもこの依頼を片付けないと、私達はここから出られないのだし」
早い所やるわよ、とグレートヒェンは微笑む。
ナツィははいはい、と答えた。
「…それで、どこまで話したんだ?」
明日も調査するって所までは聞いたぞ、とナツィは続ける。
「意外と話は聞いてたのね」
そう笑うグレートヒェンに対して、ナツィは聞いてないとでも思ったか、と反論する。
まぁいいわ、とグレートヒェンは話し始めた。
「とりあえず、明日も森や牧羊地、耕作地の調査をして、"奴"が出る所の法則性を探ろうと思うの」
それと…とグレートヒェンは続ける。
「森の中に罠を張ろうと思うんだけど」