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紡げ、詩。【第8話】

お星さまになった”彼”が目の前に現れてから、
放課後が楽しみになった。
夕日が沈むまでの間が、私と”彼”が話せる時間だと知らされた。

「なに泣いてんの」
と彼が以前のように話しかけてくれることが
とても嬉しかった。

文芸部の活動も、私だけ教室でするようになった。

始めの頃、”彼”は
「やり残したことがあったから来てん」
と言った。


そして昨日、”彼”は消える前に言った。
「僕もう来れへんかも
 やり残したこと、出来たもん
 詩(うた)に気持ち伝えられたしさぁ」

「まぁ、な、一人で泣いてても似合わんし
 笑ってな、笑顔似合ってるぞ~」


それから一週間経っても、”彼”は現れなかった。

本当に一人になってしまった教室で、
隼人からもらったノートを広げる。

冷たい風が頬を刺す。
今日は何を書こう。そろそろ吹っ切らないとな。
隼人が戻って来る訳でもないんだし、、

また、泣きそうになる。
泣かない。私には笑顔が似合うらしいから。

私は、今日も教室で詩を創る。


紡げ、詩。

【終】

  • 紡げ、詩。
  • 【第8話】
  • 完結です。上手く書けなかったけど…。
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