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とある兵隊の最期のlove letter

拝啓M様
この手紙を読んでいるということは僕はもうこの世界にはいません。そして、戦争も終わりきっと普通の生活が送れるようになった頃でしょう。さて、私は貴女にお会いするまで愛というものが何か分かりませんでした。人を愛するとは一体どういうことなのだろう、人を愛することは何が素晴らしいのか分かりませんでした。そんな時貴女にお会いしました。そして、いつしか私は貴女に恋をしていたのです。最初からはそれが何か分かりませんでした。貴女とお会いするたびにどこか心の奥で鼓動がなることや、この命をかけて貴女をお守りしたいと思う気持ち。ようやく気がついたのです。あぁ、これが人を愛するということなのだと。あの冬の日。貴女と最後にお会いした日。私は実感したのです。ですが、私はいずれ貴女の前を去らなければいけない身。貴女の悲しんでいる姿を想像するたび、あのことを言おうか言わずに去るか迷いました。あぁ、今鐘が鳴りました。もう、時間がきたようです。私は貴女に会えて幸せでした。運命というものは残酷ですね。ですが、死ぬのは怖くありません。ただ…無念です。
長々と書き連ねてしまいましたがただ、最後に一つだけ言わせてください。
Mさん私は貴女を愛しています。
いや、最後くらいは敬語ではなくてもよろしいでしょうか。
M!ずっとずっと愛している!
Yより
愛を込めて

  • ※フィクション自小説より
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