無意味な壁の落書きのような 最高の人生を。
騒々しい楽団で 体内は埋め尽くされている。
寂しがり屋の遺伝子 震える指先。
誰にもつながれず 優しい暗がりで 蹲ったまま。
心臓は血管に縛られて どこへも辿り着けはしない。
恐ろしく悲しい喜劇のようだ。 せめて笑えるものにしなくては。
もはや死ぬまでも無いのは 意味も価値も 端から存在しないからだ。
音だけ聞こえた花火 砂漠に落ちたエイリアン。
21グラムの消失 知らぬ間についた傷跡。
まるで無価値な宝石のような 最高の人生を。