君とすれ違った気がするんだ。 裾と裾がすれて、 道を違えただけの話さ。 君と出会った気がするんだ。 架空で架空じゃない校舎の隅で。 はじめの会話を忘れた私は、愚か者だろうか。 いつも背中合わせで いつも電波の向こうで いつもなんとなくの距離で いつも「さよなら」ばかりで どうして私たちは近づけやしないのだろう。 それでもわたしたちは 多分どこかで 繋がっている。