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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 7.サイレントレイヴン ③

「何も話さなかったって、コイツとならよくある事だよ」
「それな、ってか黎はお前さんと関わる気ゼロだぜ」
耀平と師郎は苦笑する。
「…黎、コイツに会ったの?」
ネロがそう尋ねると、黎はまぁ、とうなずいた。
「会ったのかー」
まーでも面倒事に巻き込まれてなきゃいっか、とネロは黎の隣に座り込む。
「め、面倒事って…」
「お前がいると大概面倒な事が巻き起こるからだよ」
わたしの呟きに対して、耀平はムスッとした顔で答える。
「そりゃね、大体全ての事の発端はアンタだし」
ネロはわたしの方を指さして言った。
「いや若干ネロも絡んでるだろ」
「うぐっ」
師郎にそう突っ込まれて、ネロはうろたえた。
そんな彼らを見ながら、わたしはふとこの間の事を思い出した。

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