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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 7.サイレントレイヴン ④

「ねぇ黎」
わたしの発言で彼らの視線が一気にこちらへ集まる。
「この間会った時、どこかに行ってたの?」
「…」
黎の視線が静かにわたしからそれた。
「だって手ぶらだったから…」
「おいおい、そういうの100%この人は答えないぞ」
わたしのセリフを遮るように耀平が突っ込む。
「え、別に良いじゃんそれ位…」
わたしは気にせず会話を続けようとしたが、急に黎が口を開いた。
「別にどうでも良くない?」
少し間が空いてからの返答だったから、わたしはビックリして、え、としか言えなかった。
「…そもそも話す気ねぇし」
お前とは特に、と黎は続ける。
その一言にわたしは凍り付いた。

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