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エピソード1。前話。

昨日のざわめきは何だったんだろう?
考えても考えてもわからない。
でも少しだけわかったことがある。それは、昨日の魔法のキノコ、少し見たことがあるということだ。
今まで、キノノの家では見たことがなかったから、どういうわけか、ここの魔法のキノコの森で見たことがあるようだ。
思い出せないけど多分そうだ。
とりあえず、考えている暇はない。朝食を食べに行かなくちゃ!もうキノノが起きているはず。そう思って私は下に降りた。
やっぱり、キノノは起きていた。『あぁ、君か。朝食ができているよ。今日はしいたけ焼いたから。私は少し休むから、ゆっくり食べてね。』
『ありがとう。大丈夫ですか?』彼女は少し疲れてるようだったから、聞かずにはいられなかった。私は昔から、いや、人間界にいた時から、
ずっと人に気を配るのが好きだった。だからそれの名残で聞かずにはいられないのだ。いや、もしかしたら聞かないと気が済まないのかもしれない。
すると、キノノが言った。『大丈夫だよ。ちょっと疲れただけだから。』『本当に。。。?』キノノは私が家に来た時から、ずっと元気だったから、
疲れたところを見たことがない。私は思わず聞いてしまった。『本当に大丈夫だよ。君は心配性だね。でも、心配してくれてありがとう。早く食べておいで。朝食が冷めてしまうよ。』『あっ!ごめんなさい。今食べます。』『うん。それがいい。。。あっ!それと、君!2つ質問いいかい?』
『あっ!はい。なんでしょう?』キノノが質問するなんて珍しい。どうしたのだろう?『君はなんていう名前なんだい?それを聞いてなかったなぁ。。。と思って。あと年齢は?』『私の名前は。。。イオリって言います。年齢は13歳です。』私は少し、言い淀んでしまった。急に聞かれたもんだし、
自分の名前を少し思い出せなかったから。年齢だけは覚えていた。『そうなんだ。イオリちゃんていうんだね。私は知っている通り、キノノ。年齢は、1000歳。人間で言えば、20歳だよ!』私はびっくりした!1000歳だなんて!てっきり10代だと思っていた。
『ふふっ!びっくりしているようだね。まぁ、それは初めて聞いたら、びっくりするわね。それでイオリ。君の洋服に、何か手紙が入っていたよ?少し読ませていただいたけど、魔法で書いてあったから、人間言葉に直しておいたよ。後で読んでみな!』

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