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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 7.サイレントレイヴン ⑫

「ていうか、むしろコレそのまま貸した方が良い…」
「別にいい」
急に彼が喋り出したので、わたしはついポカンとしてしまった。
「入りたくないし、使いたくない」
ド直球の発言に、わたしははぁ、としか言葉が出なかった。
彼は呆れたように近くにあった建物の軒下に入った。
いつの間にか、その目から光が消えている。
「でもそのネコ…」
「…ロヴィン」
「え、へ?」
黎がわたしの言葉を急に遮ったから、思わず変な声が出てしまった。
「ロヴィン…こいつの名前」
黎は自分の腕の中に目を落としながら言う。
わたしはその様子をただただ見ている事しかできなかった。
…まさか、この間言葉だけ聞いた”ロヴィン”が、ネコの事だなんて。
というか、この人ってネコ好きなのかしら?
「…家で、飼ってるの?」
何気なく尋ねると、まぁ、とだけ彼は答えた。
「暫く行方不明だったの?」
そう聞くと黎はぱっと顔を上げる。
「あ、いや何となくそう思ったんだけどね…」
わたしは慌てて付け足す。

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  • 少々文章がおかしいかも
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